●資産の把握

 資産は年金支給時で退職金、貯金などの現金、持ち家を保有している方はその時点での時価、その他売却可能な資産を保有している場合、時価を把握しておきましょう。

●負債の把握

負債は、住宅ローンなどがある方は年金受給時の住宅ローン残高、その他借入がある場合は内容と残高を把握しましょう。

●純資産の把握

資産と負債を確認したら、資産－負債（純資産）がどのような状況か確認しておきましょう。マイナスの場合、内容にもよりますが、プラスになるよう改善策を考えないといけません。

プラスの場合、負債がある場合、万が一の場合、住宅を売却すれば

負債は返済できることになります。

この純資産の額で収支のマイナスをカバーしていくことができるかを検討することになります。

金額が大きく、問題がなければこの純資産を死ぬまで取り崩していけばよいわけです。足りないという方は資産に稼いでもらう運用を視野にいれていくことになります。

●資産の運用

老後の資産の運用方法につぃていくつか紹介します。基本的には運用は元本保証がありません。そのリスクを軽減する方法として分散、いわゆる時間の分散、商品の分散などがあります。複数の商品で運用し、投資時期も分散することがよいのではないでしょうか。

★積立NISA

積立NISAとはあらかじめ定められた投資信託の毎月一定額を投資し、得られた利益に税金がかからない制度です。投資額の上限は年間40万円、投資期間は最大20年間です。人生100年時代と言われていますので、65歳から始めても85歳まで運用できることになります。積立NISAを始めるには金融機関で専用の口座を開設する必要があります。商品のラインアップが豊富なネット証券がお勧めです。

★REIT（リート）

REITとは多くの投資家から集めた資金でオフィスビルや商業施設、倉庫、マンションなどの複数の不動産を購入し、その賃貸収入などを投資家に分配する商品で、取引所に上場されています。比較的高い利率で分配が行われる商品です。t投資するには証券会社に口座を開設する必要があります。

★ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは自分で運用するのはどうもという方にお勧めの商品です。ご自身の投資スタイル（ハイリスク、ハイリターンとか）に合わせて自動的に運用してくれる商品です。お任せとはいえリスクはご自身が負うことになります。扱っている会社も数社で投資できる最低金額も違いますが、1万円から始められる会社もあるようです。まだ始まってからそんなに時間がたっていない商品ですが、10％以上の利益をだしている会社もあるようです。扱っている会社に申し込みますが、一部の証券会社で扱っていることもあります。